2013年9月6日金曜日

NEW ERA キャップなどのクリーニング

今回は、NEW ERAなどカチッとした系のキャップのクリーニングのお話。

汗をしっかり吸い込んだキャップは塩をふきますね。黒いキャップだとわかりやすいです。
これを放置しておくと、皮脂やヘアケア剤がついた部分から、赤く変色してきたりします。こうなると色補正するしか手がなくなりますので、お値段もなかなかなものになってしまいます。

その前に!クリーニングに出しましょう!
下の写真は左がクリーニング前、右がクリーニング後です。


次の写真はまた別のものなのですが、塩はふいてませんが、キャップの裏に脂がしみてもやっとなってます。
皮脂汚れに強い洗剤で生地を傷つけないようにザザッザザッとブラシ洗いし、全体をつけ洗い、すすぎをしてよーく乾かします。


乾いたら、内側からスチームをたっぷりあてて、伸ばしたり、アイロンあてたりして仕上げて完成です。

2013年6月24日月曜日

CHANEL ジャケットのクリーニング

CHANEL Pre-Fall 2012 Paris-Bombay コレクションのジャケットのクリーニングのお話。
LOOK16で2着重ねされているこのジャケットを承りました。




シャネルの貴重なボタンを破損してしまうと一大事なので、まずはボタンを取り外します。
ボタンは洗濯する必要はないので、ボタンはぬれたタオルで軽く拭いておきました。

エリや袖口は皮脂や化粧がつくので特別な液を使って前処理します。
ドライクリーニング洗濯機でソフトにソフトに洗います。
脱水時にシワになりやすいので軽く脱水し、あとは乾燥室で常温で自然乾燥させます。
大手などでは早く仕上げるために乾燥機で回したり、温度を上げて乾燥させることもあるようですが、モリクリでは多少納期がかかっても生地の損傷をできるだけ防ぎ洋服を長持ちさせるためにも、弱脱水で自然乾燥でゆっくりと脱液、乾燥させます。

ボタンを元通りに取り付け、シワや癖のついた箇所をスチームアイロンでセットして完成です。

細々とした仕立ての小技のしばらしさ、裏地と表地の張り具合の絶妙なバランス。エリが自然に美しいカーブを描いて曲がるように計算されたラペルの作り。

芸術ともよべるようなすばらしいお洋服をメンテナンスできて本当に幸せです。

2013年6月21日金曜日

MONCLER x COMME des GARÇON 365のダウンジャケットのクリーニング

春先~初夏くらいは工場はダウン祭りになります。
中でもやはりモンクレールのダウンジャケット、ダウンコートが大半をしめます。
値段もいいですがモノも本当にいいので、人気なのはわかります!
ギャルソンとモンクレールのコラボアイテム、ウールとナイロン生地のミックスなんかもなかなかクリーニング的にはややこしいアイテムですが、喜んでお受けします。


クリーニングに出されるのは久しぶりなようで、皮脂汚れがかなりついてましたが、なんとか除去できました。
ウールとポリの切り替えデザインなので水洗いは避け、ドライクリーニングのみで洗いました。ウール部分はかなり埃がついてたので、よーくブラッシングさせてももらいました。
かなりきれいに仕上がったので喜んでいただけるといいなー。

冬物のダウンやコートなどアウターは2〜3年クリーニングに出さない方もおられるようですが、消臭スプレーではクリーニングできていません! 皮脂汚れはどんどん酸化して繊維を痛めていきます。
酸化とはゆっくりと燃やしているようなものでどんどん焦げて硬化していきます。
よく着られる方はシーズンに2〜3回クリーニングに出すことをおすすめします。
1シーズンに1回はクリーニングに出すとお洋服も長持ちしますよ〜。

2013年6月20日木曜日

Balenciaga(2012AW)ウェットスーツ素材ドレスのクリーニング

今回は、バレンシアガの2012AWコレクションで発表されたこのウェットスーツ素材使いのトップスやワンピースのクリーニングのお話。



まずは、傷みや汚れをチェックします。化粧汚れや皮脂汚れなど落ちにくい汚れは先に濃いめ洗剤をスポンジで泡泡にしてささっと前処理し、あとは薄めの洗剤を溶かした25度くらいの水にざぶーんとつけ洗い。

5分くらいつけたら一度洗剤水から出して、水分を軽く拭き取り、汚れが取れてるか目視でチェック。


写真の上の方のちらかり具合がアレですね…。整理しとけばよかった。
気を取り直して、、流水で洗剤分をよくすすぎ、ひたすら干します。

洗濯槽で回すのはもちろん、脱水なんてしてしまうと洗いジワが残ってしまって取り返しのことになってしまいます。
のでー、乾くまで日にちがかかるので、まーまー納期がかかってしまいますが、アイロン仕上げができない分丁寧に丁寧に洗ってお返しします!

2013年2月19日火曜日

NEW ERAキャップのクリーニング

ニューエラ(NEW ERA)などキャップのクリーニングの相談もよく承ります。
水洗いできるように作られているものは、なんならご家庭でも洗えるのですが、NEW ERAなどしっかり芯の入ってるものやウール素材のものはクリーニング屋でウェットクリーニングに出されることをおすすめします。

モリクリでは、ニューエラ(NEW ERA)などのクリーニングを承った場合、洗濯機で回したり脱水すると型崩れするので、特別な洗剤でつけおき洗いし、すすぎます。あとは形を整えて自然乾燥させます。脱水していないので乾燥には時間がかかりますが、ここで急ぐと台無しなので…。

さらに撥水加工も依頼しておくと汚れにくくなるのでおすすめです。

2013年2月18日月曜日

形状記憶・ノンアイロン ワイシャツのクリーニング

形状記憶やノンアイロン加工されたワイシャツ(カッターシャツ)もクリーニングによく出ます。
実際に家庭でこういったワイシャツ(カッターシャツ)をノンアイロンで乾かすにはワイシャツ(カッターシャツ)だけ別に洗わなければ不可能です。クリーニング屋以外ではなかなか家庭用品質表示タグを見られる方は少ないと思いますが、ここに書かれています。

脱水せずに?もしくは脱水は15秒だけ?で、、干す。
これは今時の全自動洗濯機では簡単にはいかないですね…。
家庭でのアイロンがけの手間を省くために開発されたノンアイロン。
本当に楽なのでしょうか?

またノンアイロンや形状記憶シャツにはポリエステルが混合されてる場合が多いです。
ポリエステルは高温のアイロンなどで縮みます・・。
これは繊維の特性なのでどうしようもないです。
アイロンをかける度にどんどん縮みます。

もし、クリーニングに出されることが多いのであれば、ノンアイロンや形状記憶でない綿100%のワイシャツ(カッターシャツ)をおすすめします!


2013年2月15日金曜日

ファッションショー

先日、阪急うめだで開催されたルイ・ヴィトン メンズのファッションショーに行ってきました。

デザイナーのキム・ジョーンズ様も来られててかなり本格的なショーでした。
別の回では、ファッションブロガーの東京ダンディやVERBALさん、北島康介さんも来られてたようです。その回に入りたかった~>_<

いい服を見ると刺激になりますね!

ルイ・ヴィトンのお洋服ももちろんモリクリにお任せください!

2013年1月28日月曜日

ワイシャツなどののり付け

ワイシャツや白衣、コックコート、シーツなどに糊付けをするのは、パリッとさせるためだけではありまん。
糊でコーティングされているので汚れがついても落ちやすく、またツルッと肌触りがよくなるメリットがあります。

糊には大きく分けて合成糊と天然糊があります。
合成糊はそのまま使えたりさっと水で薄めるタイプが多く取扱も楽なので広く使われているのですが、簡単な洗濯では落ちないので、使っていくうちに繊維が目詰まりし通気が悪くなるので着心地は暑くなり、またごわごわとしていくことがあります。

天然糊には、とうもろこしを原料としたコーンスターチやタピオカなどがあります。
粉を水に溶かし、スチームで焚き上げて作るので合成のりに比べるとめんどくさいっちゃーめんどくさいです。

モリモトクリーニングでは、ワイシャツ(デリケート、デラックスのみ)や白衣、コックコートなどののり付けにはタピオカ糊という天然糊を使用してしています。粉がとても細かいので均一に糊付けでき肌触りもサラサラで気持ち良く仕上がります。

モリクリ外壁塗装なう

モリクリ本店は先週から外壁の塗装工事をしています。
出来上がりが楽しみだ~

2013年1月22日火曜日

ワイシャツ(カッターシャツ)とオープンシャツ

ワイシャツ(カッターシャツ)とオープンシャツやドレスシャツの違いは何ですか?とたまに聞かれます。
シャツ自体はほぼ同じカタチですが、洗い方、仕上げ方が違います。

ワイシャツ(カッターシャツ)

40-50℃の水で、洗剤と酸素系漂白剤を用いて、大きな業務用洗濯機で大量に洗います。
仕上げはワイシャツ用プレス機で、ロボットが反自動的に高温プレスします。
サイズやカタチが一定ではないため、やはりアイロンシワが残りますが、大量に捌けるため、クリーニング料金は安くなります。
手仕上げオーダーをいただいている場合や機械だけでは仕上げれない箇所を手直しします。

オープンシャツ/ドレスシャツ

ブランド物のシャツやオーダーシャツ、装飾品がついているシャツなどです。30-40℃の体温に近い水温で、布地のダメージを少なくするためにソフト水流で丁寧にすばやく洗います。汚れの程度により洗い時間や見合った前処理や後処理(エリ、カフスの黒ずみ落としや食べこぼしなどのシミ抜き)を行います。
モリクリでは天然糊のタピオカ糊を使用しています。合成糊やコーンスターチ糊に比べると少し高いのですが絶妙な固さと滑らかな肌触りに仕上がります。
もちろん糊なしや固め、薄めなどにも対応いたします。糊なしを好まれる方も多いですが、糊をしておくと夜までピシッとしていますし汚れもとれやすく結果シャツが長持ちします。好みによりますが気になさらない場合は糊ありをおすすめしております。
オープンシャツやドレスシャツの場合はほぼ手仕上げとなります。ジャケットを脱いでも格好いいように丁寧に仕上げます。


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2013年1月21日月曜日

水洗いでは落ちない油シミ

なんでもない汚れなんだけど、家で洗剤で洗ってもなかなか落ちない汚れってありますよね。
きっとそれは油シミです。油シミは放っておくとどんどん酸化して繊維を蝕んでいきます。
家庭ではなかなか落とすことはできませんのでクリーニング屋さんでドライクリーニングやシミ抜きしてもらいましょう!

写真はわかりにくいかもしれませんが、1枚目がなーんか気になる濃い丸いシミ。
2枚目はドライクリーニングしたら一発で消えた!
効果はシミの古さなどにも寄りますが、シミは早ければ早いほど落ちやすいです。
気になったら早めにご相談ください!


2013年1月19日土曜日

スキニージーンズのクリーニング

昨日に引き続き、Acneなどスキニージーンズのクリーニングのお話。

スキニージーンズやスリムジーンズにはポリウレタン(エラスチン、エラスティン、ライクラ、スパンデックスなどと表記されてることもあります)が混合されています。
また合成皮革もポリウレタンですし、ダウンジャケットやマウンテンパーカーなどのコーティング剤としても使われています。

ポリウレタンはゴムのようによく伸びるのでほんの数パーセント混ぜるだけで、あの硬いデニムもジャージのように伸びる繊維となるのです。すごい革命的な素材ですよね。ゴムと違い染色もできるので今ではたくさんの衣料品で多用されています。

しかし、いいところだけではありません。ポリウレタンというのは汗や皮脂にとても弱いんです。また紫外線や湿気にもとても弱く、新品で保管しておいても空気中の水分だけでどんどん劣化していきます。
ポリウレタンを少しでも使われた繊維の寿命は製造から3年と言われています。服や繊維になってからではなく、糸の製造から3年です。

合皮では多少べたついたり、スキニージーンズではヒザがでたのが戻らなくなる程度から始まり、最後には繊維がほつれたり表面が溶けてきたりします。

置いておくだけで劣化が進むので仕方はないのですが、できるだけ劣化を抑えるためには汗や皮脂汚れを早めに落とすことが大事です。

コート類などにもエリやポケット口などに合皮でパイピングされているものもあります。ジーンズは肌に直接ふれていますので皮脂がたっぷりついています。
いいお洋服を長持ちさせるためにもクリーニングに出しましょう!

モリモトクリーニングではジーンズの色落ちやダメージを抑えて洗濯いたします。


2013年1月18日金曜日

Acne ブラックジーンズ

BalmainやGivenchy、Acneなどブランド物のジーンズはできるだけダメージや色落ちを少なく洗いたいですよね。
デリケートコースでお預かりしたブランドジーンズは業務用のウェット洗い専用のちょっとお高い洗剤で、一点ずつ手洗いで押し洗いいたしますのでダメージが少なく洗えます。
逆にガッシガシ洗ってほしいなどのリクエストにもお応えしております。

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2013年1月17日木曜日

Hermès フールトゥ トートバッグ

エルメスのフールトゥ トートバッグのクリーニングのご依頼。
表側に古いシミ、中もなにやらこぼしたシミがあります。どちらもかなりの間放置していたようです。だいぶ色褪せもしてますね。

表側のシミは色々と試みたのですが落としきれませんでした。残念です…。
全体的に黄ばんでいたのはヤニだったんでしょうね。黄ばみは治まりグレーが復活しました。
ビフォー
Before
アフター
After


中のシミはキレイに落ちましたね。
ビフォー
Before
アフター
After

モリモトクリーニングでは布製、革製などバッグの丸洗いも承っております。
汚れた場合、早めにクリーニングに出すとキレイに落ちやすいですよ。

デリケート洗い

デリケート洗いでは水温管理も重要と考えています。
洗剤が効果的に働く水温でできる限り短時間で洗うことで生地を痛めにくく汚れや臭いをしっかりおとします。